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歯周病の予防に効果がある食べ物はある?控えたほうがよい食べ物も解説


歯周病予防となる様々な食べ物のイメージ

こんにちは。熊本県熊本市にある関歯科医院です。

歯周病は、歯を支える組織が炎症を起こし、最終的には歯を失う可能性のある病気です。

しかし、日常の食事に気を配ることで、そのリスクを大幅に減少させることができます。では、歯周病の予防に効果がある食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、歯周病の予防に効果的な食べ物と、逆に控えたほうがよい食べ物について詳しく解説します。歯周病を予防するために食事以外で気を付けることについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯周病の歯イメージ

歯周病とは、歯を支える歯茎や歯槽骨などの組織が炎症を起こす病気です。進行すると、歯がぐらついて抜け落ちる可能性もあります。歯周病の主な原因はプラークと呼ばれる細菌の塊です。歯と歯茎の間にプラークがたまると、歯茎が炎症を起こします。

歯周病は、主に以下の2つの段階に分かれます。

歯肉炎

歯肉炎とは、歯周病の初期の段階です。歯茎が赤く腫れ、出血しやすくなります。適切なケアを行えば改善する場合があるでしょう。

歯周炎

歯周炎とは、歯肉炎が進行した状態です。歯周炎になると、歯を支える顎の骨や歯根膜が破壊され始めます。症状が進むと歯がぐらぐらし、最終的には歯を失う可能性もあるでしょう。この段階では治療が必要です。

歯周病の予防に効果がある食べ物はある?

歯周病の予防に効果がある食べ物イメージ

ここでは、歯周病の予防に効果的な食べ物をご紹介します。

食物繊維が多い野菜

歯周病の予防に最も効果的な食品の一つが、食物繊維が豊富な野菜です。食物繊維が多い野菜をよく噛むことで、唾液の分泌が促され、口内の浄化作用と殺菌作用が高まります。例えば、以下のような食品が挙げられます。

  • キノコ類
  • 人参
  • 大根
  • キャベツ
  • ブロッコリー

キノコ類は、食物繊維が豊富で、噛み応えもあるため、唾液の分泌を促進します。人参や大根は、繊維質が多く、噛むことで口内を清潔に保つ効果があります。キャベツやブロッコリーは、食物繊維が豊富で、歯茎の健康を維持するのに効果的です。

免疫力を高める果物や野菜

免疫力を高めることも、歯周病の予防に重要です。免疫力を高められる食べ物には、以下のようなものがあります。

  • ピーマン
  • ほうれん草
  • 人参
  • 小松菜
  • ブロッコリー
  • トマト
  • じゃがいも
  • いちご
  • みかん
  • 大豆

上記の野菜や果物を日常的に摂取することで、免疫力が向上し、歯周病を予防する効果が高まるでしょう。

質の良い脂を含む食品

質の良い脂を含む食品にも歯周病を予防する効果があります。

特に、ナッツ類やゴマ、オリーブオイル、魚介類に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)は、健康に多岐にわたる効能があるとされています。歯周病予防効果も期待できるでしょう。

ビタミンやミネラル

抗酸化物質を多く含むビタミンCやビタミンE、ベータカロチンなども、歯周病の予防に効果的です。これらのビタミンは、免疫力を高め、歯周病菌に対する抵抗力を強化します。

カテキンを含む飲み物

緑茶に含まれるカテキンは抗酸化作用・抗炎症作用があり、口内環境を整えて歯茎を強化します。日常的に緑茶を飲むことで、歯周病予防の効果を期待できるでしょう。

カルシウムを含む食品

現代の日本人はカルシウム不足が多く指摘されています。カルシウムは歯周組織を強く保つために欠かせません。牛乳やチーズ、小魚、高野豆腐、小松菜などカルシウムを多く含む食品を積極的に摂取することで、歯を支える骨を丈夫にし、歯周病の予防効果を期待できるでしょう。

歯周病を予防するために控えたほうがよい食べ物

歯周病を予防するために控えたほうがよい食べ物イメージ

以下に、歯周病予防の観点から控えるべき食べ物について詳しく説明します。

歯周病菌が増える食材

歯周病の主な原因は、プラーク(歯垢)中の細菌です。プラークが形成されやすい食べ物は歯周病菌の増殖を助長します。具体的には、以下のような食べ物です。

  • パン
  • クッキー
  • チョコレート
  • 砂糖を含む飲料

パンやクッキーは柔らかくて唾液と混ざりやすく、口腔内に残りやすいです。チョコレートや飴は、高糖分で歯にくっつきやすいです。砂糖を含む飲料をダラダラと飲むと、プラークの形成を促進します。そのため、これらのものを口にすると虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。

免疫力を抑える食材

免疫力を直接的に抑える食べ物はありませんが、栄養が偏ると結果的に免疫力が低下し、歯周病になるリスクが高まります。以下の食べ物は栄養バランスが悪く、免疫力を低下させる可能性があります。

  • ファーストフード
  • インスタント食品
  • 冷凍食品

ファーストフードは、高脂肪・高塩分で栄養が偏りがちです。インスタント食品は簡単に調理できますが、栄養価が低く、長期的な摂取は免疫力低下の原因となります。冷凍食品は便利ですが、添加物が多く含まれ、栄養バランスが崩れることがあります。

また、過度なダイエットによる食事制限も免疫力の低下を招きます。バランスの良い食事を心がけ、適切な栄養を摂取することが重要です。

炎症を促進する食材

以下の食品は歯茎の炎症を悪化させるため、摂取を控えましょう。

  • 辛い食べ物
  • アルコール

唐辛子やスパイスの多い料理は炎症を促進します。アルコールは口内を乾燥させ、炎症を悪化させる可能性があります。辛味の強い食材やアルコールは、歯周病の症状があるときには避けることが大切です。

歯周病を予防するために食事以外で気を付けること

歯磨きをしている女性

歯周病を予防するためには、食事だけでなく、日常生活における習慣やセルフケアが非常に重要です。以下では、歯周病を防ぐために気を付けるべきポイントをご紹介します。

毎日の歯磨きを丁寧に行う

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことが最も重要です。普段の歯磨き方法を見直し、正しい方法でセルフケアを行いましょう。

歯磨きをするときは、歯ブラシの毛先を歯周ポケットに当て、小刻みに磨くことが大切です。特に歯と歯茎の間や奥歯、歯の裏側は、プラークが溜まりやすい場所です。歯ブラシの毛先を適切な角度で当て、歯垢をしっかり取り除くようにしましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで歯ブラシでは落としきれない細かい部分に付着した汚れも落とせます。殺菌作用がある歯磨き粉やマウスウォッシュも使用するとよいでしょう。

生活習慣を見直す

歯周病は全身の健康とも深く関わっています。歯周病を予防するためには、生活習慣を見直すことも重要です。具体的には、以下の点を見直しましょう。

質の高い睡眠

睡眠のリズムを整え、質の高い眠りを確保することが大切です。規則正しい睡眠習慣を身につけるために、毎日同じ時間に寝起きするよう心がけましょう。

禁煙

タバコに含まれるニコチンによって血流が悪くなり免疫力が低下すると、歯周病になるリスクが高まります。そのため、禁煙を心がけることで、歯周病のリスクを大幅に減少させることができるでしょう。

ストレス管理

ストレスを溜めないよう、リラックスする時間を持つことが大切です。趣味の時間を作ったり、適度な運動を取り入れたりすることで、ストレスを軽減しましょう。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病を予防するためには定期的に歯科検診を受けることが重要です。歯科検診を受けることで、ふだんの歯磨きでは落とし切れない汚れを除去してもらえるため、虫歯や歯周病の予防につながります。

また、定期的に歯科検診を受けていれば、万が一歯周病になっていても早期に発見・治療ができます。早期に治療を開始できれば、歯を失うリスクを抑えることができるでしょう。定期的に歯科検診を受け、健康な歯と歯茎を維持しましょう。

口呼吸を改善する

口呼吸は口内を乾燥させ、細菌が繁殖しやすくなります。日常的に口呼吸をしている方は、鼻呼吸を意識するようにしましょう。口呼吸の習慣を改善することは、歯周病予防に非常に効果的です。

姿勢が悪いと口呼吸になりやすいので、姿勢を正して過ごすことも大切です。デスクワークの際には、背筋を伸ばして座ることを心がけましょう。

まとめ

歯周病の歯イメージ

歯周病は歯茎や歯を支える骨の健康を損なう病気です。食物繊維を多く含む食べ物や免疫力を高める食べ物、質の良い脂肪を含む食べ物には歯周病を予防する効果が期待できます。

逆に、ファストフードやインスタント食品は栄養バランスを崩し、免疫力を低下させるため、控えたほうがよいでしょう。さらに、糖分が多く、歯に付着しやすいお菓子や清涼飲料水はプラークの形成を促し、歯周病になるリスクが高まるため避けてください。

また、食べ物に気をつかうだけでなく、しっかりと歯磨きをしたり、生活習慣を見直したりすることも重要です。加えて、定期的に歯科検診に通い、お口の健康を守りましょう。

歯周病にお悩みの方は、熊本県熊本市にある関歯科医院にお気軽にご相談ください。

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