コラム

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訪問歯科診療は高い?費用・どんな人が利用するのか・治療内容を解説!


訪問歯科診療をしている様子

こんにちは。熊本県熊本市にある関歯科医院です。

「歯医者を受診したいけれど通院が難しい」「自宅で歯科診療が受けられるサービスはないか」と悩んでいる方もいるでしょう。病気や高齢などにより、一人で歯科医院を受診できない場合には、訪問歯科診療というサービスを利用できます。

では、訪問歯科診療ではどのようなことを行うのでしょうか。また、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

本記事では、訪問歯科診療の対象や費用、治療内容などについて解説します。訪問歯科診療が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

訪問歯科診療とは

訪問歯科診療のイメージ

訪問歯科診療とは、歯科医院に通院ができない病気療養中の方や要介護者がご自宅や施設で歯科診療を受けられるものです。その名の通り、歯科医師や歯科衛生士が患者さんの自宅に訪問し、歯科の診察をおこないます。

要介護者の高齢者などの場合、口腔ケアが難しいケースも多いでしょう。高齢者は歯周病や虫歯のリスクが高いため、放っておくと咀嚼機能が低下し、食べる喜びを感じられなくなる可能性があります。

訪問歯科診療では、必要な歯科器材なども持ち込むため、自宅や施設にいながら適切なサービスを受けられるのが特徴です。歯科診療は虫歯や歯周病の予防だけでなく、誤嚥性肺炎の予防にも役立ちます。

訪問歯科診療は高い?

訪問歯科診療は高いかイメージ

訪問歯科診療を検討している方のなかには「費用が高額になるのではないか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

いくら便利なサービスであっても費用が高いと継続的に利用できないかもしれませんが、訪問診療の治療費だけでいえば、歯科医院へ通院する費用と変わりありません。

ただし、訪問歯科診療では通常の歯科受診とは異なり、歯科訪問診療費と居宅療養管理指導費が加算されます。歯科訪問診療費とは、利用した際に発生する初診料や再診料のことです。

一方、居宅療養管理指導費とは、ケアマネージャ―がケアプランを作成する際に必要な情報提供をしたり、歯科医師が介護に関する指導をおこなったりした際にかかる費用のことです。

例えば、歯科医師による健康管理に関する指導や処方した薬の服用方法・副作用に関する指導、歯科衛生士による歯磨き指導などが居宅療養管理指導費に当たります。つまり、治療費と歯科訪問診療費、居宅療養管理指導費が訪問歯科診療で発生する費用です。

なお、要介護認定を受けている場合、居宅療養管理指導費は介護保険が適用されます。

訪問歯科診療の平均費用

訪問歯科診療の平均費用イメージ

では、訪問歯科診療を受ける場合、患者さんの自己負担額はどの程度になるのでしょうか。ここでは、訪問歯科診療の平均的な費用について解説します。

治療費

まずは治療費です。治療費は歯科医院に通院して治療を受ける場合と変わりません。保険が適用されるため、患者さんの自己負担割合に応じて決定します。

例えば、入れ歯の調整であれば患者さんの負担額は100円〜360円ほど、歯石の除去は70円〜770円ほど、虫歯治療は240円〜7,500円ほどです。そのほか、入れ歯の修理では370円~6,000円ほど、総入れ歯の作成では3,100円〜9,300円ほどが目安となります。

治療内容や使用する材料などによって治療費は異なるため、歯科医院に確認してください。

歯科訪問診療費

歯科訪問診療費は、訪問歯科診療を受けた際の初診料や再診料として発生するもので、こちらも保険が適用されます。1割負担の方では120円〜870円ほど、2割負担の方では240円〜1,730円ほど、3割負担の方では360円〜2,600円ほどです。

居宅療養管理指導費

居宅療養管理指導費とは、個人宅や高齢者向け住宅、有料老人ホームなどで受診する方を対象とした費用で、介護保険が適用されます。1割負担の場合、歯科医師の指導では1回あたり452円〜503円ほど、歯科衛生士の指導では1回あたり302円〜352円ほどです。

なお、歯科医師の指導は月2回まで、歯科衛生士の指導は月4回までが上限となります。

交通費や出張費がかかることも

訪問歯科診療では、歯科医院が利用者に対して交通費や出張費を請求することもあります。交通費や出張費を無料としている歯科医院もありますが、歯科医院によって異なりますので事前に確認してください。

訪問歯科診療はどんな人が利用する?

訪問歯科診療はどんな人が利用するか考えている女性

先にも述べましたが、訪問歯科診療は歯科医院に通院できない方を対象としています。例えば、病気や高齢により体が不自由な方・障害があって歯科へ受診できない方・寝たきりで歯科通院が難しい方などです。

一方、すでにほかの医療機関に通院している方や車いすで移動ができる方は訪問歯科診療の対象とはなりません。また「歯科に行くのが面倒だ」「歯科で長い時間待ちたくない」などといった場合も利用できません。

ただし、一人での通院が困難な方であれば、年齢や要介護認定の有無などに関係なく利用が可能です。詳しくは歯科医院で確認しましょう。

訪問歯科診療の治療内容

訪問歯科診療にて説明を受けている患者

訪問歯科診療ではどのようなことをおこなうのか気になる方もいるでしょう。実際には、歯科医院を受診した際と同様に以下のようなことをおこないます。

虫歯治療

在宅介護などにより虫歯の治療が受けられない方も多いでしょう。訪問歯科診療では、治療中の痛みをできるだけ抑えながら丁寧に虫歯部分を削り、詰め物を施します。

虫歯を放っておくと、最悪の場合には歯が抜け落ちる可能性もあるため、虫歯が疑われる場合は早めにチェックを受けることが大切です。

入れ歯治療

入れ歯が合わなくなり痛みや噛みにくさが出ている場合には入れ歯の調整や修理をおこないます。また、噛み合わせが変化して入れ歯が合わなくなっている場合には、新しい入れ歯を作成することもあるでしょう。

歯周病治療

病気や高齢により介護が必要となった方は口腔ケアが十分に行われていない可能性があります。

普段のケアでは除去しきれない部分まで丁寧にクリーニングをおこない、歯茎の腫れや痛みの改善を図ります。また、自宅でケアをするときのポイントについても指導をおこなうことが一般的です。

歯石除去

歯垢が石灰化して歯石となった場合には、普段の歯磨きでは除去できません。そのまま放っておくと、虫歯や歯周病が進行するため、早めに取り除くことが望ましいでしょう。専用の器具を使用して、歯垢や歯石を丁寧に除去します。

口腔ケア指導

介護者の方のなかには口腔ケアが難しいと感じている方もいるかもしれません。適切な方法で口腔ケアをおこなうことは虫歯や歯周病の予防だけでなく、誤嚥性肺炎の予防にも役立ちます。患者さん自身が歯磨きをおこなう場合には、リハビリの役割も果たします。

口腔ケアについて疑問や不安があれば、ご気軽にご相談ください。

摂食・嚥下のトレーニング

訪問歯科診療では、食べ物を食べたり飲み込んだりするときのトレーニングもおこなっています。摂食・嚥下のトレーニングをすることで誤嚥性肺炎の予防にも繋がるでしょう。

まとめ

訪問歯科診療を受けている女性

病気や高齢により在宅介護や施設に入所している方は、毎日の口腔ケアに不安を抱いている方もいるでしょう。また、介護により虫歯の治療や入れ歯の調整ができずにいる方もいるかもしれません。

何らかの理由により一人で歯科医院に通院することが難しい場合には訪問歯科診療を受けることが可能です。

治療費に加えて歯科訪問診療費や居宅療養管理指導費がかかりますが、医療保険や介護保険が適用されるため、そこまで高額になることはないでしょう。

ただし、歯科医院によっては出張費や交通費が請求されることもあります。費用については事前に歯科医院で確認したうえでサービスを利用してみてください。

訪問歯科診療を検討されている方は、熊本県熊本市にある関歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療を中心に虫歯・歯周病治療、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約もお受けしております。

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