こんにちは。熊本県熊本市にある関歯科医院です。
歯列矯正は大人になってから行うことも可能です。
とはいえ「大人が矯正をして意味があるの?」「期間はどのくらい?」「費用は高いの?」などさまざまな疑問をおもちの方もいるでしょう。
そこで今回は、大人が矯正を始めるタイミングやメリット・デメリット、大人の矯正の種類、費用・期間の目安などについて解説します。矯正治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
大人も矯正できる
矯正治療は子どもがやるものというイメージをおもちの方がいるかもしれませんが、最近では大人になってから矯正治療を始める方も多くいます。
矯正治療には何歳までにはじめなければならないという決まりはありません。歯ぐきや歯の状態に問題がなければ、年齢に関係なく矯正治療を受けることが可能です。
大人が矯正を始めるタイミング
子どもの矯正の場合、歯の生え変わる時期や顎の成長を考慮して歯並びを整える必要があるため、ある程度スタートする時期が決まっています。
しかし、大人の場合はすでに永久歯が生え揃って顎の成長も完了しているため、いつまでに始めなければならないという決まりはありません。そのため、歯並びが気になったときが始め時だと考えてよいでしょう。
歯列全体を矯正する全体矯正の場合は治療が完了するまで数年単位の期間を要することもあります。この日までに歯並びを整えたいという目標がある場合は、できるだけ早めに治療を開始することが推奨されます。
大人が矯正をするメリットとデメリット
矯正治療を検討している方のなかには「今さら矯正治療をする必要があるのか?」「お金をかけるほどの価値があるのかな?」と迷っている方もいるかもしれません。理想の歯並びが得られるまでは当然費用も期間もかかりますので、躊躇する方も多いでしょう。
ここでは、大人が矯正をするメリットとデメリットについて解説します。
大人が矯正をするメリット
大人が矯正をするメリットは、以下の通りです。
見た目のコンプレックスを解消できる
歯列矯正によって理想の歯並びを手に入れることでコンプレックスを解消できることは最大のメリットといえます。歯並びが気になって口を開けて笑えなかったり人との会話が億劫に感じたりすることはつらいでしょうから、早めに対処するのが望ましいでしょう。
虫歯や歯周病のリスクを軽減できる
歯並びが乱れていると歯磨きがしにくく、磨き残しが生じやすいため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。歯列矯正によって歯並びが整えば口腔ケアがしやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できるでしょう。
噛み合わせを改善できる
矯正治療では歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせの改善も行います。噛み合わせが悪いと、顎に負担がかかって顎関節症を引き起こしたり、頭痛や肩こりに悩まされたりすることがあります。噛み合わせを整えることで、これらの症状を改善できる場合があるでしょう。
大人が矯正するデメリット
矯正治療をすると上記のようなメリットがありますが、デメリットも存在します。大人が矯正をするデメリットは、以下の通りです。
矯正装置が目立つことがある
矯正治療中、選択する矯正装置によっては口をあけたときに目立つことがあります。特に、人と話す機会が多い方や接客業の方にとっては大きな問題となるかもしれません。
しかし、最近では目立ちにくい矯正方法もありますので、歯科医師に相談のうえご自身に合った方法を選択するとよいでしょう。
虫歯や歯周病になるリスクが高まる
矯正治療中は虫歯や歯周病になるリスクが高まります。矯正装置にはいくつか種類があり、なかでも固定式の矯正装置の場合は口腔ケアがしにくくなるため、虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。
マウスピース矯正の場合は、装置を外せるためふだんどおりに歯磨きができます。そのため、固定式の装置を使用するワイヤー矯正に比べると虫歯になるリスクは低いといわれています。
しかし、マウスピースを装着することで自浄作用がある唾液が歯に行き渡りにくくなります。そのため、しっかりと口腔ケアができていないと虫歯になる可能性があるのです。
矯正治療中は普段よりも丁寧なケアが求められます。
費用が高額
矯正治療は基本的に保険が適用されません。そのため、高額な費用がかかります。計画どおりに治療が進まないと、経済的負担が増えることも考えられます。そのため、事前に歯科医師にどれくらいの費用がかかるのか確認しておくことが大切です。
大人の矯正の種類
大人の矯正治療にはいくつか種類があります。ここでは、大人の矯正の種類をご紹介します。
表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正とは、歯の表面にブラケットを取りつけ、そこにワイヤーを通して力を加えて歯並びを整える矯正方法です。最も一般的な矯正方法で、幅広い症例に対応できるのが特徴です。
一方で歯の表側に装置を取りつけるため、口をあけたときに目立ちやすい点はデメリットといえるでしょう。
歯科医院によっては透明なブラケットや白色のワイヤーなど、目立ちにくいものを選択できることもあります。目立つことが気になるときは、歯科医師に相談するとよいでしょう。
裏側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットを取りつけ、そこにワイヤーを通して力を加えて歯並びを整える矯正方法です。歯の裏側に矯正装置を装着するため目立ちにくいのがメリットです。
一方で矯正装置が舌に触れるため、違和感を覚えたり話しにくくなったりする点はデメリットといえるでしょう。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、着脱可能なマウスピースを用いて歯並びを整える矯正方法です。マウスピースを毎日決められた時間装着し、1〜2週間に1回のペースで交換しながら少しずつ歯並びを整えていきます。
矯正装置が透明なので目立ちにくい点や、食事や歯磨きのときに取り外せる点がメリットです。
一方で、マウスピースの装着時間などを管理しなければならない点や、すべての症例に対応できるわけではない点はデメリットといえるでしょう。
大人の矯正の費用と期間の目安
大人の矯正にかかる費用や期間は歯並びの状態や選択する矯正方法、歯科医院によって異なります。ここでは、大人の矯正にかかる費用と期間の目安について、矯正方法ごとに解説します。
表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正の費用は60万〜120万円程度、治療期間は2〜3年程度が目安です。
表側矯正に限らず一般的な矯正治療では、矯正期間のあとに後戻りを防止するための保定期間が設けられています。保定期間中はリテーナーと呼ばれる保定装置を装着する必要があり、保定期間は矯正期間と同程度設けられることが一般的です。
つまり、矯正期間が2年であれば、保定期間を含めて治療完了までに4年程度かかるということになります。
裏側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正の費用は表側矯正よりも高く、100万〜170万円程度です。治療期間は2〜3年が目安となります。裏側矯正においても矯正治療が終了したら保定期間が設けられているため、余裕をもったスケジュールで治療に臨みましょう。
マウスピース矯正
マウスピース矯正の費用は80万円〜100万円程度です。治療期間は1年半〜2年程度が目安となります。
マウスピース矯正では装置を毎日決められた時間装着する必要があります。マウスピースの装着を怠ると計画どおりに治療が進まなくなり、治療期間が延びる可能性があります。
治療計画と実際の歯の動きにズレが生じて新しいマウスピースが装着できなくなると、マウスピースの作り直しが必要になり、追加費用が発生することも考えられるでしょう。
自由に取り外しができる分、自己管理が必要となる治療方法ですので、ライフスタイルなども考慮しながら検討してみてください。
まとめ
「大人になってから矯正治療を始めても遅いのではないか?」と思う方もいるかもしれませんが、大人になってからでも遅いということはありません。
矯正治療で歯並びを整えることで、コンプレックスを解消できたり虫歯や歯周病の予防になったりと多くのメリットがあります。
ただし、基本的に保険が適用されないため高額な費用がかかります。また、選択する矯正方法によっては自己管理も必要です。そのため、予算やライフスタイルなどに合った矯正方法を検討することが大切です。
矯正治療を検討されている方は、熊本県熊本市にある関歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療を中心に虫歯・歯周病治療、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約もお受けしております。